常呂川端野地区
災害復旧工事

Information
流域面積
1,930㎢
流路延長
120㎞
農作物
タマネギ

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「自分のため」には
限界がある。

「地域のためになる仕事がしたい」真っすぐな目で話す高野は常呂川の災害復旧工事で自身初めて現場責任者を任された。高野にとっての常呂川は実家から徒歩圏内の“地元”。西村組でも前例が少ない工事でたびたび不測の事態に見舞われたが、「地域のために......」の一心で竣工に導いた。今でも月に一度は現場へ足を運び、思いを馳せるという。

 「地域のためになる仕事がしたい」
 真っすぐな目で話す高野は常呂川の災害復旧工事で自身初めて現場責任者を任された。
 高野にとっての常呂川は実家から徒歩圏内の“地元”。
 西村組でも前例が少ない工事でたびたび不測の事態に見舞われたが、
 「地域のために......」の一心で竣工に導いた。今でも月に一度は現場へ足を運び、思いを馳せるという。

Story01


台風被害

平成28年8月。観測史上初めて1週間で3つの大型台風が北海道を襲った。同月20日から降り続いた大雨の影響で常呂川の堤防が1箇所決壊。越水は4箇所を数え、常呂川水系の床上浸水1戸、床下浸水は11戸と被害を受けた。北海道開発局から復旧工事を受注。今でこそ海上工事が主な事業となっているが、そもそもの発祥は河川の災害復旧工事であった西村組にとって、大きな挑戦が始まった。

Story02

想定外の

主な目的は2つ。常呂川沿いの畑を守る護岸ブロックを修復することと、堆積した土砂や漂流する流木を除去して異常に速くなった川の流れを平常時に戻すこと。通常は施工場所の情報を事前に収集して工事計画を立てるが、災害復旧工事ではその時間が確保できなかった。そのため想定よりも地盤が硬くて鋼矢板が入らない、大量の土砂を運搬するダンプカーの手配に時間を要する、といった不測の事態への対応に迫られた。

Story03

夏場でも
近隣住民の協力

想定外はまだ続く。通常の河川工事は雨が少ない11月〜3月ごろに行われるが、災害復旧工事は時期を選べないため、高温多湿で雨が多い夏場の施工も余儀なくされた。また工事箇所近くの農地をトレーラーが通れるように縮小してもらうなど、地域住民の協力も欠かせなかった。平成294月からはじまった常呂川の復旧工事。数々の困難を乗り越え、翌302月に竣工を迎えた。

Story04

常呂川に

護岸ブロックを修復したことで常呂川沿いの畑を守ることができた。土砂や流木を除去したことで川の流れを平常時に戻すことができた。常呂川の日常を取り戻したのだ。復旧工事は本来あったものをもとに戻す工事で、新たに堤防をつくるわけでも、氾濫の確率を下げるわけでもない。しかし、北海道では数少ない台風被害からの復旧工事は、西村組にも北海道にも多くの教訓をもたらしたのだった。

アクセス

〒099-6404
北海道紋別郡湧別町栄町133番地の1

TEL:01586-5-2111
FAX:01586-5-2700