特許第6936490号
名称「水中物体回収方法およびこれに用いるスケルトンバケット」
地元の湧別漁業協同組合様から相談を受けて始まった研究がようやく認められて、西村組一同感動で胸がいっぱいです。
詳しい開発秘話やエピソードはこちらをご覧ください。
実際に事業化にもつながり、昨年度までは湧別沖、今年度は頓別沖で施工しています。これからも国・地域のひとと産業を守る建設会社という存在意義を忘れることなく、さらなる技術の発展に努めていきます。
Q.今回の率直な感想を聞かせてください。
率直に、嬉しいですね。2001年にも底質改善についての研究に携わっており、特許を取得していますが、特許証に自分の名前が載ったのは今回が初めてです。額に入れて家に飾らないと!って思っています(笑)。
Q.特許の取得には新しい物を生み出す発想力が不可欠だと思いますが、アイデアを思いつくコツはありますか?
「どうすれば仕事が楽になるか」を考えることだと思います。そしてそれを改善する方法を探し、行動する。 今回の特許取得に際しても、既製品に満足せず、メーカーと協議して新しい道具を作っていただいたことで、より効率的に作業を行うことができました。
当社は「なぜできないんだろう」と疑問を持ったり、改善しようと工夫したりする人が、まだまだ少ないと感じます。不満があっても「こういうものだ」と受け入れて、商品そのものを変えようとはしない……。だけどそれじゃ『フツウ』ですよね。 当社では令和3年度の経営目標として「脱、フツウ。」を掲げています。工夫・改善に向けて積極的に考えを発信できる土壌を作り、より質の高い仕事をしていきたいと思います。
Q.今回事業に取り組むにあたって意識した点はありますか?
「日本でこの仕事をやっているのは西村組だけだろう」というプライドを持って取り組みました。今回こうして特許を取得できたのは、会社のスタッフが実現に向けて動いてくれたからです。特許はアイデアだけあればいいわけではなく、書類作成や実験などを手伝ってくれる仲間 がいなければ取れません。今回も他部署の仲間や工事部の若手社員にたくさん手伝っていただきました。一丸となって取り組んだことで、こうして成果を挙げられて良かったなと感じています。
我々の行う事業は、当社が持つ技術を必要としている人の声を聞くことが重要になると思います。今後もコミュニケーションを大事にして、漁師さんや地域住民が望んでいることを聞き取り、皆さんの豊かな暮らしづくりに貢献できるよう頑張っていきたいと思っています。
コメント:工事部課長 金井竜二/執筆:安全環境管理部 佐藤朱夏