スクロールすんべ
西村幸志郎が、
その半生を語る
ここが、
西村幸志郎を作った場所。
雑味なし、切れ味鋭く、透き通るほどピュア。
100%自然由来の男、西村幸志郎が今、自らを作り、育てたオホーツクの海と、やさしくも厳しい山、生き方を教えてくれた雪を語る。
其の壱
オホーツク海、
ここが俺の原点だ
北の大地の北東、樺太や千島列島、カムチャツカ半島などに囲まれたオホーツク海。
一度は憎み、背を向け、それでもまた、帰ってきた場所。
吹きつける風と、打ち寄せる波の音を聴きながら、幸志郎は力強く頷いた。
其の弐
山が、また立ち上がる
ことを教えてくれたんだ
順風満帆、誰もが羨むような人生だが、その実、絶えず困難の連続だった。
それでも、幸志郎は前を向く。
この山で滑って、転んでも、何度だって立ち上がったあの日とまるで同じように。
其の参
大丈夫、その雪は
俺が融かしてみせるから
変えられるものと、変えられないもの。
それに向き合う心を教えてくれたのは、湧別の厳しい冬だった。
いま、幸志郎は人と、仕事と真っ直ぐに向き合う。やがてくる、春を信じながら。