工事の基礎を固める
防波堤建設工事を例にあげると、まずはグラブ船で石を投入し、その上に均し機「モンケン」を落として平らに仕上げます。つぎに潜水士が建造物の位置や形の基準を決める「丁張り」を設置。その基準をもとに土台の仕上がり状態を確認し、再度調整していきます。キャリア40年以上の潜水士をはじめとする経験豊富なメンバーが在籍しているため、技術や知識の継承など、安全と品質を担保するための取り組みを行っています。
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迅速かつ正確な打設を
水中部の基礎マウンドである捨石の上に、陸上で組み立てた型枠を設置し、その型枠内にコンクリートを打設します。コンクリート打設に当たってはコンクリートポンプ車を使用して行います。打設が完了したら型枠を外し、別の基礎マウンド上に設置し、また打設。この繰り返しで基礎マウンド上にコンクリートを打設し、延伸していきます。水中での作業をスムーズにするために、潜水士はもちろん、連絡員や送気員の教育にも力を入れています。
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危険を伴う仕上げの作業
打設したコンクリートの周りに、起重機船で消波ブロックを設置していきます。水中は潜水士の、陸上は職長の指示のもと設置を進め、すべてのコンクリート堤体に消波ブロックを巻くように設置できたら竣工となります。最大で100トンを超える消波ブロックの設置は大きな危険を伴うため、西村組では独自のチェック項目を設けた安全基準を採用することで、事故・ケガの防止に努めています。